昨日(3/19)、いわき自立生活センターの皆さんが、東京都新宿区の戸山サンライズに避難されてきました。
・障害当事者 8名 (内3名要介助)
・職員 11名
・ご家族 14名
・合計 33名 (うち宿泊希望者29名・・・4名は東京の親族の家に。)
という方々でした。
6台の車に分かれて、お昼ごろ出発された一行が戸山サンライズに到着されたのは、17時半ころでした。
ただでさえ被災後1週間を生き抜き、疲労のピークの中、5時間半もの道のりを耐え、なんとか無事到着されました。
いつもは、どちらかというと「イジられキャラ」「おとぼけキャラ」のイメージが強い小野君ですが、実に頼もしく、代表の長谷川さんと共に皆を統率してくれていました。
到着後、2階の会議室で予め救援本部が用意したケータリングに加え、たまたま横の会議室で会議をされていたALS協会の橋本さんらからのおにぎりの差し入れや、サンライズ側のご好意で味噌汁などが提供され、心ばかりのおもてなしができました。
長谷川さん、小野君のお話では、現在いわき市は、地震・津波の被害を免れた市民も、原発の恐怖から続々と避難を始めていて、ゴーストタウン化してきている一方、自宅に残る選択をしてまだ滞在している障害者が結構いるとのことです。
残る理由は様々で、原発への危機感が薄くて焦っていないように見受けられる人もいれば、逃げたいけれど重度過ぎて避難先の環境によっては、更なるサバイバル生活も考えられる懸念から、在宅を続けている人もいるようです。そして滞在を選択した利用者を支えるべく、普段から入っているヘルパーの皆さんも残っているのだそうです。
それとは別に、家族介護で成り立っていた頚損の方が、家族だけ避難させ、今も自宅のベッド上に・・・なんていう方や、同じく家族介護中心のALSの方は、家族の誰か一人が残りたいと言うことで、家族が離散しないために残っている・・・なんていうご家族もいるというのです。
こうした方々が心配で、長谷川さんは22日に再びいわき市に戻り、避難に同意された方々を戸山サンライズにお連れしたいとのことです。
こうした介護難民が、各被災地で取り残されていることが想像され、一刻も早い救済が求められます!
こういう状況の中、1週間もの間、本当によく生き抜いてきてくれたと思います。
今夜は、1週間ぶりのお風呂につかって、ゆっくり休んでいただきたいと思います。
さて、長谷川さんから集団避難のSOSがMLに流れたのは16日だったでしょうか。
それからすぐに、救援本部長の中西さんが厚労省に掛け合ってくれ、戸山サンライズを避難場所として確保できました。
その間も、JILに置かれた救援本部には続々と支援物資が全国から集まり、救援本部は仕分け作業、情報の整理、各種の手配、交渉、連絡、問い合わせ対応と、てんてこ舞いになりながら不眠不休で受け入れ準備を進めてくれました。
救援本部とは別に、TIL(東京都自立生活センター協議会)としても何とか支援体制を構築するべく、急遽戸山サンライズへの集合を呼びかけ、前日の晩の呼び掛けにもかかかわらず、多くのセンターの皆さんが集まってくれ、いわきの皆さんの到着を待つ間、支援体制や今後の取り組みについて話し合うことができました。
避難できたとはいえ、皆さんの疲労は相当なことと思われるので、来て早々の聞き取りは控え、具体的なことは、明日以降、被災された方々の体調をみながら徐々にニーズアセスメントを行い、どのような支援が必要かを洗い出し、TIL加盟団体での役割分担を進めていく予定となりました。
それと同時進行で、各地の地元で募金活動を開始することと、TILで集まって、都心部での募金活動の実施も取り組んでいくことが決まりました。
取材に来ていた新聞社の記者が、「こう言っては何ですが、ただでさえ皆さん自身(東京のメンバーのこと)も障害があって大変でしょうに、よく、このような支援ができますね」と言われたので、「同じ障害者同士だからこそ、困難さや恐怖心が容易に想像できる。だから皆、他人事と放ってなんておけない。」と伝えました。
取材には、TV局と新聞社が来ていました。
通常の避難所というのは、介助やコミュニケーションなどの支援を日常的に必要としている障害者にとっては、必ずしも安全な場所などではなく、かえって危険極まりない場所と化すものだということが、きちんと説明しないとわからないようでした。それだけまだまだ重度障害者の在宅生活というものが一般的ではないのだと痛感させられました。
しかし逆に言うと、きちんと説明すれば解ってくれるので、こういう機会を通じて、災害対策のためにも、誰も排除しないインクルーシブな社会の構築が本当に重要なんだということを伝えていければと思いました。
当面、戸山サンライズが介助を必要とする障害者の避難場所の一つの拠点となると思いますが、キャパにも限界があり、長期滞在と言うより、ここでまずは一端落ち着いてもらって、全国各地のCILの体験室に分散して住んでもらうとかという支援が必要になってくるかと思われます。
また、滞在中の食費は全額自己負担ですし、介助者派遣は、各センターの持ち出しか、完全ボランティアでの対応が余儀なくされるでしょう。
つまり、やはり兎にも角にも資金が本当に必要ですので、全国、全世界の皆さんからの募金をお願いいたします。
ちなみに、本日、STEPえどがわが11時~17時まで、地元の駅前で募金活動を行ったところ、
それからすぐに、救援本部長の中西さんが厚労省に掛け合ってくれ、戸山サンライズを避難場所として確保できました。
その間も、JILに置かれた救援本部には続々と支援物資が全国から集まり、救援本部は仕分け作業、情報の整理、各種の手配、交渉、連絡、問い合わせ対応と、てんてこ舞いになりながら不眠不休で受け入れ準備を進めてくれました。
救援本部とは別に、TIL(東京都自立生活センター協議会)としても何とか支援体制を構築するべく、急遽戸山サンライズへの集合を呼びかけ、前日の晩の呼び掛けにもかかかわらず、多くのセンターの皆さんが集まってくれ、いわきの皆さんの到着を待つ間、支援体制や今後の取り組みについて話し合うことができました。
避難できたとはいえ、皆さんの疲労は相当なことと思われるので、来て早々の聞き取りは控え、具体的なことは、明日以降、被災された方々の体調をみながら徐々にニーズアセスメントを行い、どのような支援が必要かを洗い出し、TIL加盟団体での役割分担を進めていく予定となりました。
それと同時進行で、各地の地元で募金活動を開始することと、TILで集まって、都心部での募金活動の実施も取り組んでいくことが決まりました。
取材に来ていた新聞社の記者が、「こう言っては何ですが、ただでさえ皆さん自身(東京のメンバーのこと)も障害があって大変でしょうに、よく、このような支援ができますね」と言われたので、「同じ障害者同士だからこそ、困難さや恐怖心が容易に想像できる。だから皆、他人事と放ってなんておけない。」と伝えました。
取材には、TV局と新聞社が来ていました。
通常の避難所というのは、介助やコミュニケーションなどの支援を日常的に必要としている障害者にとっては、必ずしも安全な場所などではなく、かえって危険極まりない場所と化すものだということが、きちんと説明しないとわからないようでした。それだけまだまだ重度障害者の在宅生活というものが一般的ではないのだと痛感させられました。
しかし逆に言うと、きちんと説明すれば解ってくれるので、こういう機会を通じて、災害対策のためにも、誰も排除しないインクルーシブな社会の構築が本当に重要なんだということを伝えていければと思いました。
当面、戸山サンライズが介助を必要とする障害者の避難場所の一つの拠点となると思いますが、キャパにも限界があり、長期滞在と言うより、ここでまずは一端落ち着いてもらって、全国各地のCILの体験室に分散して住んでもらうとかという支援が必要になってくるかと思われます。
また、滞在中の食費は全額自己負担ですし、介助者派遣は、各センターの持ち出しか、完全ボランティアでの対応が余儀なくされるでしょう。
つまり、やはり兎にも角にも資金が本当に必要ですので、全国、全世界の皆さんからの募金をお願いいたします。
ちなみに、本日、STEPえどがわが11時~17時まで、地元の駅前で募金活動を行ったところ、
お札だけの集計で205,000円集まったそうです。
避難場所では暮らせない障害者、介助体制がとれずに命が危ぶまれている障害者のあらゆる支援の為に必要だと訴えて、どんどん集めてください。今月中には、何とか救援本部名義の専用口座が開設できると思うので、開設したらそこにどんどん振り込みができるよう、準備願います。
それまでは(それ以降も可)、ゆめ風基金に!
避難場所では暮らせない障害者、介助体制がとれずに命が危ぶまれている障害者のあらゆる支援の為に必要だと訴えて、どんどん集めてください。今月中には、何とか救援本部名義の専用口座が開設できると思うので、開設したらそこにどんどん振り込みができるよう、準備願います。
それまでは(それ以降も可)、ゆめ風基金に!
一方、募金活動で集まったお金ではなくて、居宅介護事業などの収益から寄付金を経費計上(損金扱い)したい場合は、DPI日本会議の口座に是非!
必ず振込用紙の通信欄に、「障害者支援金」と明記してください。
最後に、「いま私たちにできること」として、「ハチドリのひとしずく」を記します。
森が燃えていました
森の生きものたちは われ先にと 逃げて いきました
でもクリキンディという名の
ハチドリだけは いったりきたり
口ばしで水のしずくを一滴ずつ運んでは
火の上に落としていきます
動物たちがそれを見て
「そんなことをして いったい何になるんだ」
といって笑います
クリキンディはこう答えました
「私は、私にできることをしているだけ」
出典・「ハチドリのひとしずく」 光文社刊
http://allabout.co.jp/gm/gc/50932/
ひとりひとりがハチドリになりましょう!